kintoneの最新料金プランから見落としがちな追加オプション費用まで、中小企業診断士が具体例を交えて徹底解説。料金の見える化で経営判断もスムーズに!
⑴. kintoneの料金プラン全体像(2024年11月改定後)
kintoneの料金体系はシンプルですが、選ぶプラン次第で「どこまで活用できるか」が大きく変わります。2024年11月の改定では、最低契約人数が「5ユーザー → 10ユーザー」に引き上げられた点が大きな変更点です。
これにより「少人数で試す」よりも「チーム単位で本格運用する」前提の仕組みにシフトしています。
プランは次の3種類です。

案件管理や日報といった基本的なアプリを利用できますが、拡張機能(APIやプラグイン)が使えないため、Excelをただkintoneに置き換えただけの運用にとどまってしまいます。結果として「定着しづらい」「活用しきれない」と感じるケースが多いのが実情です。
・スタンダードコース(月額1,800円/ユーザー)
APIやプラグインを使った拡張、外部システムとの連携、自動化の仕組みづくりが可能で、現場の効率化から経営活用までを見据えた本格的な運用が可能です。中小企業が“スモールスタート”しつつも十分なスペックを確保できる、もっともバランスの取れたプランです。
・ワイドコース(月額3,000円/ユーザー)
数百人単位のアカウントを前提とした大規模運用向けのプランです。安定性やスケーラビリティを重視しており、中堅〜大企業では有効ですが、弊社がご支援する中小企業の規模感には基本的にマッチしません。
こうして整理すると、ライトコースは機能不足となった事例が多く、ワイドコースは規模過多であるという位置づけになり、弊社が伴走する中小企業の皆さまにとってはスタンダードコースが最適解となるケースがほとんどです。
「最低限の投資で始めたい」「将来の拡張性も欲しい」というニーズを両立できるため、スモールスタートしながらも成果につながる活用が可能です。
⑵.実務目線で見たコストと効果のバランス
①.基本コスト想定例
例えば スタンダードプランを30名で運用するケース を想定すると、月額54,000円(年額648,000円) が基本コストとなります。
②.ROI(効果の見える化)
一方で、Excelを用いた集計業務が月30時間削減できたと仮定すると、(時給2,000円換算で)年間72万円の削減効果が見込めます。
つまり、この時点で既に投資回収可能なモデルとなり、以降は“利益を生む仕組み”として作用します。
さらに、kintoneは単なるコスト削減ツールではなく、
- 情報を一元管理して属人化を防ぐ
- 意思決定のスピードを高める
- 現場の定着を通じて継続的に成果を出す、といった副次的な効果も期待できます。
私たちが重視しているのは、「目に見える成果を設計段階から織り込む」こと。
これにより、kintoneは単なる業務システムではなく、成果を出す経営基盤へと変わります。
⑶.なぜ「高い」と感じられがちなのか?
このように、スモールスタートに適した料金体系ではあるものの、kintoneの料金が「高い」と見られやすい背景には、いくつかの要因があります。
①.ユーザー数に応じた費用構造
kintoneはユーザーごとの課金体系のため、利用人数が増えるほど費用も比例して上昇します。小規模利用ではコストメリットを感じやすい一方、導入規模が拡大するにつれて負担感が大きくなる仕組みです。
②.オプション費用やゲスト利用によるギャップ
標準機能に加え、拡張機能や外部サービスとの連携を行う場合、別途費用が発生します。また、ゲストユーザー利用を増やすと想定以上にコストが膨らみ、「見積もりと実際の費用感が違う」というギャップが生まれやすくなります。
③.活用が定着しないまま“高機能”に料金を払うリスク
導入したものの、現場で定着しなければ「使われないシステム」に費用を払い続ける状態になってしまいます。この「宝の持ち腐れ感」が、“高い”という印象を強める大きな要因です。
⑷.上記3つの要因に対する弊社のアプローチ
①.ユーザー数増加による費用上昇への対応
利用人数が増えるほどコストが上がるのは避けられません。そこで私たちは、「誰が」 「どこまで使うべきか」を明確に設計します。必須業務から段階的に対象範囲を広げることで、スモールスタートでも投資効果を実感いただきながら、利用拡大を自然に進めることが可能です。
②.オプション費用・ゲスト利用による費用ギャップの抑制
「思ったより費用が膨らんでしまった」という声は珍しくありません。私たちは、必要な拡張機能を精査し、代替手段や助成金活用まで含めた“最適な投資計画”を策定します。結果として、想定外のコスト増を抑えつつ、安心して導入を進めていただけます。
③.活用定着の不十分さによる“宝の持ち腐れ”の回避
kintoneは導入しただけでは成果を生みません。弊社では「設計 → プロトタイプ → 現場レビュー → 定着」の短期PDCAを回し、現場が自然に使い続けられる仕組みを確立します。さらに、管理会計の視点で「効果を数値化」し、“費用”ではなく“投資”としての納得感を高めます。
⑸.まとめ:費用を“無駄にしない”kintone活用へ
kintoneの料金体系は一見シンプルですが、実際には「最低利用人数」や「オプションの有無」によって全体コストが大きく変動します。
このため、導入前に自社の運用イメージと必要機能を正しく設計することが欠かせません。
さらに、導入効果を「ROI(投資対効果)」として数値化することで、単なる支出ではなく「経営を伸ばす投資」として捉えることができます。ここを意識するかどうかで、kintoneが“費用負担”になるのか、“成果を生む基盤”になるのかが分かれます。
弊社では、経験豊富な開発エンジニアや中小企業診断士が、
- 価格設計:最小コストで始められる導入プラン設計
- 定着運用:現場で自然に使われる仕組みづくり
- 成果創出:経営数値に直結する戦略活用、までを一気通貫で伴走しています!
「導入して終わり」ではなく、「導入して成果を出す」ための支援をお約束いたします!
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